こんにちは、Noopyです。
長かった育休が明けてバタバタした日々が続いています。
今回の育休は振り返ってみるとかなり余裕があって、家事がしやすい環境整備や親知らずの抜歯、家計整理、などなど普段は中々取り組めない事を一気にやっつけられ、充実した日々でした。
今回は、そんな育休中に行った事の一つ、シミ取りレーザー治療の失敗体験談と、シミ取りレーザーが向いていない人、そのメカニズムについて書きたいと思います。
産前産後はシミができやすい
元々シミやそばかすには悩んでおらず、どちらかというと肌悩みといえばもっぱらニキビ!毛穴!といった感じでした。
産前産後はシミができやすいと言いますが、一人目の妊娠中にシミかな?というもんやりとしたものができ、二人目の妊娠中にそれが濃くなり、いよいよシミデビューしてしまいました。
赤ちゃんと一緒にいると化粧をしないことも多いので、鏡を見るたびに目に入るシミに思わずため息・・・
そんな時に美容外科のTVCMでシミ取りレーザーを知り、かかりつけの皮膚科でも治療をしていたことから思い切ってやってみることにしました。
シミ取りレーザーって?治療の流れは?
シミ取りレーザーはシミだけに反応するレーザーを当て、シミを破壊して取り除く治療です。
こう聞くと何だかとっても凄い治療のように聞こえますが、痛みはほぼなく治療も一瞬です。
ただ、レーザー照射後の黒いかさぶたが自然と剥がれるまで1週間ほど待たないといけないため、ダウンタイムが長い治療になります。
ダウンタイムが長いということもあって育休中に行って来ることにしました。
治療の流れ
私の行った皮膚科では以下の流れでした。
①問診記入
まずは、どこにどれぐらいの大きさのシミがあるかを問診表に記入します。
また、シミの他に気になるところがあるかどうか、妊娠中授乳中か。
場合によっては部分的なレーザーよりも全体照射するようなレーザーや内服薬を勧めるためかと思います。
②洗顔
肌に何もつけずに受診した場合は洗顔なしでOKです。
予約時の電話で朝洗顔してそのまま来るように言われていたのですが、「そのままと言ってもつっぱるし・・・」と化粧水を塗ったところ化粧水もNGとのことでその場で洗顔することになりました。
③診察
手鏡を見ながら、先生にシミを診て貰います。
肝斑の場合はスポット的なレーザーでの治療が出来ないため、肝斑かどうかなど確認します。
私の場合、肝斑ではなかったのですが、シミだと思っていたものが毛細血管が赤く見えているだけというところがあり、そこはレーザーの対象外になりました。
料金が気になって前日に物差しで何mmのシミか測っていたのですが、先生が目視で確認した結果
「小さいね!3千円でいけるね!」と想定より安くなりました。
施術内容に納得したら同意書にサインします。
④レーザー照射
施術室に移動してレーザーを照射です。
ベッドに上向きに横になり、目を保護するための目隠しを載せます。
レーザーを当てる箇所を保冷剤でしばらく当て、感覚を鈍らせてからレーザーでバチン!
気になる痛みですが、バチン!という衝撃はあるものの、そんなに痛いものでもなく自分で自分にデコピンをした程度の痛みでした。(自分でやると手加減しちゃうのでそんなに痛くない。それぐらいの痛み)
イボの液体窒素治療の痛みを想像していたのでなんとも拍子抜けでした。
(余談:ウイルス性のイボの液体窒素治療は液体窒素で患部を焼いてかさぶたにするものですが、そっちはめちゃめちゃに痛いです。家族から移され大変な思いをしたのでイボには気を付けましょう。)
⑤帰宅後の説明
アフターケアの説明を受けます。
かさぶたは上から肌色絆創膏で保護するか、そのまま帰るかを選べました。
先生いわく、肌色絆創膏はどうしても目立つため、普段化粧をしている方はコンシーラーで隠した方が良いとのことで、絆創膏の保護はやめました。
かさぶたは無理に剥がそうとしなければ上からお化粧する程度はOK。
こすったり掻いたりしなければそこまで神経質になる必要はない。
5日~1週間ほどでかさぶたが剥がれるので、二週間後に再度診察するということでその日は終わりました。
受付からお会計が終わるまで30分ほど。
お会計が終わったぐらいから、軽い火傷をしたときのようなヒリヒリ感が出ましたが気にならないレベルです。
ヒリヒリ感は二時間ほどで消え、レーザーを打った部分がミルクを入れたコーヒーぐらいの色に変わりました。
シミ取りレーザーの料金はいくら?
美容外科のレーザー治療は高額なものが多いですが、シミ取り用のスポットレーザー(Qスイッチヤグレーザー、Qスイッチルビーレーザーなど)は比較的どのクリニックも安価です。
直径1mmで1000円ぐらいのところが多いようですが、クリニックによっては1ショットあたりいくらで決めるところや定額打ち放題のところもあるようです。
シミ取りレーザーは普通の町の皮膚科でも取り扱っていることが多く、私もかかりつけの皮膚科でお願いしました。
参考までに、かかった費用を記載しておきます。
施術当日:初診料(自己負担)3000円 + 直径3mmのシミ(3ショット)3000円 = 合計6000円
二週間後の再診:再診料500円
シミ取りレーザー大失敗。何が起きたか
ビフォーがないため比較ができないのですが、写真の水色枠の部分がシミ取りレーザーを受けたところです。
もやもやの中央、色の濃いところが元のシミですが、正直言ってレーザーを受ける前とほぼ変わっていません。むしろ逆に濃くなった?というぐらい。
カバー力のあるファンデなら隠れるけど、艶系のクッションファンデとかだと消えない感じです。
レーザーを受ける前より気になるようになってしまい、大ショックでした。
シミ取りレーザーとシミができるメカニズム
「そもそもなぜシミが発生し、レーザーで治療できるのか?」
そして「なぜ今回失敗したのか?」
そのメカニズムをお医者さんに説明して貰いました。
シミができるメカニズム
そもそもシミは、肌の表皮層で局所的にメラニンが増加している状態を指します。
メラニンは肌の奥の基底層にある生成工場(メラノサイト)から生成され、正常な状態では単なる日焼けになります。
ところがシミが出来ている部分では、紫外線や外部刺激などで基底層がダメージを受け、メラノサイトが暴走を起こした状態となっています。
暴走したメラノサイトはメラニンを大量に生成し、一部分だけが黒くなるシミが発生します。
日焼けのように日がたてば無くなるようなら問題がないのですが、紫外線などでダメージを受けた肌はターンオーバーがうまくいきません。
このため、メラニンが大量に残った細胞が入れ替わらずに残ってしまいます。
シミ取りレーザー治療のメカニズム
シミ取りレーザーのレーザー光はメラニンを多く含んだ黒色細胞のみに反応し、細胞を破壊します。
シミができる肌はターンオーバーがうまくいかない状態ですが、破壊された細胞はもう死んでますので強制的にターンオーバーされます。
かさぶたとなって剥がれたあとは綺麗な肌が残る、というのがシミ取りレーザー治療のメカニズムです。
失敗した原因は?
さて、今回失敗した原因です。
今回シミを取ったのにシミが消えていない、むしろ一部分濃い?となった原因は、
「刺激が原因でメラノサイトが暴走し、あらたにメラニンが増えてしまった(色素沈着を起こした)ようだ」と言われました。
この原因となった刺激というのは「シミ取りレーザー自体の刺激」の可能性が高いそうです。
日本人の場合はこの色素沈着が出る割合が高いそうで、経験的には治療者の3割ぐらいと言っていました。
シミと違って色素沈着の場合、半年から一年ほどで消えることが多いとのことで、今後は経過を見る事になりました。
私の場合、かさぶたが早めに剥がれてしまうというアクシデントがあったのですが、
「かさぶたは長く付いていた方が良いけど、なくてもそんなに問題ないよ。気にしなくていい」とのことでした。
自分の失敗のせいだと思っていたので、そこは違っていたようで良かったです。
が、そのあと先生から不穏な一言を聞いてしまいました。
「レーザーはおかしくなったメラニンの工場自体を直すわけじゃないから、色素沈着が消える前にまた紫外線刺激で同じ場所にシミが出る人はいるよ。日焼け止めはしっかり塗ってね」
ちょっと困惑です。レーザーで焼いたのに結局一度もシミが消えないってことでしょうか。
「可能性はあります。Noopyさんの場合は元々シミが薄かったからレーザー自体の色素沈着の方が濃く出てるね。個人的には化粧で隠せなくなってから対処療法的にやるのがいいと思うよ」
なんと、私のシミは元々ファンデで隠れる程度だったので、シミ取りレーザーをするには早かったようでした。
(追記)シミ取りレーザーから一年後の状態
施術後から一年経過した状態です。
もや~っと濃くなっていた色素沈着は綺麗に消え、シミも再発していません。
大体半年ぐらいでスッピンでいる時にも気にならない程度の色味に回復しました。ご参考まで。
(追記)シミ取りレーザー後のケアについて
シミ取りレーザーから1年半以上経過しましたが今のところシミのあった場所は綺麗な状態です。
シミ取りレーザー後のホームケアについて質問があったため追記します。
私の場合、シミ取りレーザー以降は普段のお手入れとして光老化に効果のあるレチノール系の化粧品を取り入れました。具体的にはエンビロンのモイスチャーシリーズです。
レチノールは肌代謝を高めるため、シミ、しわ、たるみ毛穴などに効果があります。
ただし、レチノールにはビタミンA反応という赤身や皮むけの副作用が起こりやすいため、副作用を避けるには少しずつ慣らしていくことが重要です。
エンビロンは副作用を最小限に効果を引き出すために濃度をステップアップするシステムとなっていて、レチノール初心者さんでも安心して使えます。
また、皮膚科や美容クリニック専売品なのでドクターに相談しながら進められる点も安心感があり気に入っています。
シミ取りレーザー向いてないのはこんな人
今回の件から、以下のような人はシミ取りレーザーに向いていないことが分かりました。
・もや~っとした薄いシミの人
・傷跡などが残りやすい(色素沈着しやすい)人
こういった人は、トランサミン・ビタミンCなどの内服薬や、ハイドロキノン等の塗り薬を選択する、もしくは併用するのが良いそうです。
私の場合は赤ちゃんがいるため塗り薬はNGと伝えていたので、仕方がなかったのかも。
今後受ける方は参考になさって下さい!