「思考力・判断力・表現力」は、学習指導要領において「知識・技能」「学びに向かう力・人間性」と並ぶ育成すべき資質・能力の三本柱として挙げられている能力です。
とりわけ「思考力」は、教育業界でも大注目で、最近は思考力特化のコースやワークを取り扱う会社が増えてきました。
今回はそんな「思考力」を伸ばすためのプリントを作ってみました。
また、「思考力」に特化したおすすめ通信教育もご紹介しています。あわせてご覧ください。
思考力とは
そもそも思考力とはどういった力を言うのでしょうか?
思考力は問題を解決するために考える力のことで、以下のような力を総合して指しています。
・問題を解決するための情報を読み取る力
・持っている情報を整理し、解決策を考える力
従来のテストは答えが1つのものが多かったですが、現実の問題は答えが1つとは限りませんよね。
また、日々変化する社会環境においては目に見える表面的な問題ではなく「本質的な問題」にたどり着く力が必要となってきます。
上記の思考力を身に着けることで、本質的な問題が何か考える力や、複数の解決策からより良い答えが何かを自分で考える力が身に付きます。
思考力を鍛える方法
思考力を鍛えるにはどういった方法があるのでしょうか?
思考力と一口にいっても、問題を解決するための様々な能力を総合して指しているため具体的にどのような観点で学習すれば良いのかイメージがしづらいかと思います。
ポイントに分けてお伝えします。
■情報を読み取る力のトレーニング
問題を発見したり、解決策を考えるには、まずは対象となる事象の情報を読み取る力が重要になります。
大きさ、色、形、質感、何に使うか、どこに住むか、エサは何か、何をしているところか、どんな時に起きることか、など対象物や事象がどんな特徴を持っているかを観察し、言語化するトレーニングを行います。
■比較し、共通点、相違点をみつける力のトレーニング
つぎに読み取った情報をもとに、複数の対象を比較し、仲間分けや相違点を考えるトレーニングを行います。
これにより、具体的な対象から概念を抽出し、一般化・抽象化する力を養うためです。
論理的な思考力を鍛え、本質的な問題を発見するためには、この抽象化する能力が重要になってきます。
■視点を変えるトレーニング
問題を解決する上では複数の方法をだし、より良いやり方を考えることが重要です。
このため、「答えが1つではない」問題や、「複数の視点」を持つことを促す問題、視点を変えるヒントを出すような問題によるトレーニングが効果的です。
■自分の言葉で伝える、表現する力
最後に挙げるのは自分の言葉で伝える、表現する力のトレーニングです。
分析し、考えたことをまとめて自分なりに表現するというのは、自分自身苦手・・・という親御さんも多いのではないでしょうか。
これらもトレーニングにより向上する能力です。
親子で話し合ったり、自分の考えを伝えるような問題を解くことで徐々に慣れさせていくのが良いですね。
思考力を鍛える通信教育、おすすめ3社とその特徴
ベネッセ こどもちゃれんじ すてっぷ・じゃんぷ
ベネッセこどもちゃれんじでは、すてっぷ(年中向け)とじゃんぷ(年長向け)で思考力特化コースが用意されています。
ベネッセこどもちゃれんじでの思考力の定義は以下のようなものです。
決まった答えのない問題に対して、論理的に考え よりよい答えを見つけ出す力。
幼児期から取り組むことで「思考力」は伸びていきます。
ベネッセこどもちゃれんじの幼児向け思考力ワークの特徴
こどもちゃれんじの幼児向け思考力ワークでは、比較・仲間分け・規則性・因果関係など、論理的な考え方の学習や、
答えが1つではない問題、視点を変える問題、自由発想など、視点を変えて考える練習、
子ども自身に「なぜ?」を説明させ、自分の考えを整理して説明する練習、
これらを、「論理」、「数量」、「図形」、「言語」の4つのカテゴリで学習していくというスタイルです。
こどもちゃれんじと言えば、他の通信教育に比べて毎月のように知育おもちゃが届くことが特徴ですが、思考力特化のコースではおもちゃはほぼありません。(年中向けコースで言えばひらがなのエデュトイ1つだけ)
「こどもちゃれんじは気になるけど、毎月おもちゃが届くのは…」と敬遠していた方にも思考力特化コースはおすすめです。
小学館 まなびwith
小学館まなびwithの思考力の定義は以下のようなものです。
試行錯誤しながら楽しく答えを導き出せる力が「思考力」です。
まなびwithは「思考力」を、
基礎学力+「わくわく考える気持ち」+「考える土台」で伸ばしていきます。
小学館まなびwithの幼児向け思考力ワークの特徴
小学館まなびwithの思考力ワークでは、
★図鑑を使った調べ学習
★推理力、観察力、構成力、論理力の4つの力に着目したちえのカリキュラム
この2つが大きな特徴です。
特に、図鑑を使った調べ学習は他社にはないもので、小学館の強みである「プレNEO図鑑」シリーズとワークが連動した作りは、アクティブラーニングの実践といった観点でもとってもオススメです。
また、小学館まなびwithでは小学生向けの講座に上がると「思考の達人ツール」というものが導入されます。
「思考の達人ツール」はビジネスマンにもお馴染みの思考ツールを子ども向けに分かりやすくしたもの。
考えを整理するのに役立つため、思考ツールの使い方に慣れ、思考の型を身に着けることでより深く考える力を伸ばすことができます。
思考力プリント無料ダウンロード
注意事項
※ データの転売・加工・再配布はNGです。
ただし、印刷物を個人利用や、学校や保育施設等で無償で利用するのはOKです。
メルカリで売ったりとかはしないで下さいね。詳しくは 利用規約をご確認ください。
※ ファイルへの直リンクはお断りしています。
ただし、記事やブログへのリンクは大歓迎です。
※うまくダウンロードできない場合は以下を参照ください。
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思考力を鍛えるプリント。
論理トレーニングの道順問題(答えが複数ある問題)です。
A4サイズで印刷してお使い下さい。
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